この記事では、観葉植物はゼオライトのみで育つのか、おすすめの観葉植物は何か、栽培の準備方法や注意点を解説しています。
家に土を持ち込まないゼオライトのみの栽培をしてみたいあなた、その方法についての情報にお困りではないですか?
たしかに、ゼオライトのみでの栽培について調べるのは大変ですよね。
そこで、ゼオライトのみで育つのか、おすすめの観葉植物は何か、栽培の準備の仕方や注意することについて調べてみました!
・観葉植物はゼオライトのみで育つ!
・ゼオライトや観葉植物は100均で揃えられる
・ゼオライトのみで観葉植物を育てるときの水やりは7〜10日に一回程度でOK
・多肉植物も観葉植物と同じようにゼオライトのみで育てられる
まずはゼオライトのみで観葉植物が育つかについてさらに詳しく解説していきます。
こちらは、国産の天然ゼオライトです。
ゼオライトは、ハイドロカルチャーの用土として、水をきれいに保ってくれる効果がありますよ。
100均のミニ観葉植物などと合わせれば、お手軽にハイドロカルチャー始められます♪
観葉植物はゼオライトのみで育つ!
ハイドロカルチャーと呼ばれる水耕栽培なら、観葉植物をゼオライトのみで育てることができます。
実際に、ポトス・アイビー・テーブルヤシ・サンスベリア・ガジュマル・パキラなどの観葉植物がゼオライトのみよく育てられていますよ。
ちなみに、ハイドロカルチャーは水耕栽培の一種ですが厳密には「土の代わりに用土を使う」栽培方法です。
そして、ハイドロカルチャーの用土の一つとして使われるものがゼオライトなのですよ。
ハイドロカルチャーとゼオライトについてはもう少し下でまとめて説明しています。
まずはゼオライトのみで育てるおすすめの観葉植物をご紹介しますね。
あまり日光を必要としない植物がおすすめ!
ポトス・アイビー・テーブルヤシ・サンスベリア・ガジュマル・パキラなどがおすすめです。
ゼオライトのみで育てるなら、上記のようなあまり日光を必要としない耐陰性の強い植物が向いています。
ほかにも耐陰性の強い観葉植物はありますから、ここに載っていなくても育てやすいものはありますよ。
この中では、ポトスは水を好み、アイビーは乾燥に強い傾向があるそうですよ。
下では、テーブルやしをゼオライトのみで育てている様子が見られますよ♪
あなたの好みの見た目のものや、水のあげやすさなどで選ぶとよいでしょう。
ハイドロカルチャーのメリットとデメリット
ハイドロカルチャーのメリットは清潔感とシンプルさにあります。
<水の管理がしやすく無臭で清潔感がある>
水が完全になくなってから水やりするので、水あげのタイミングが遅れても問題ありません。
また、透明な容器であれば外から水の量がわかるので管理がしやすいです。
さらに、用土は無菌無臭で清潔なので虫が寄りにくいです。
無臭で虫もよらないのでテーブルやデスクの上のミニ観葉植物にも最適ですね。
<受け皿要らずでシンプルで容器と用土がおしゃれ>
ハイドロカルチャーは受け皿がいらないので、テーブルやデスクの上にもすっきり収まります。
まら、透明の容器が多く見た目も清潔感がありおしゃれに飾れます。
ハイドロカルチャーに使われる用土はさまざまな質感や色のものがあり好みやお部屋のインテリアに合わせて選べます。
<あまり大きく育たない>
ハイドロカルチャーはとてもゆっくり育つので、あまり大きくなりません。
反対に、小さな観葉植物を楽しみたいあなたにはには向いていますよ。
<日光に当てすぎるとコケや藻が発生する>
ハイドロカルチャーは透明な容器でする場合が多いですが、日光に当てすぎるとコケや藻が発生して外から丸見えになってしまうことがあります。
日光に当てると、コケや藻だけでなく根が傷む原因にもなるので注意しましょう。
<根腐れを起こしやすい>
ハイドロカルチャーで観葉植物を育てると、根腐れを起こしやすくなってしまいます。
容器の底に水をためて育てますが、その水が多すぎると、根が排出する老廃物が溜まったり、微生物が繁殖したりして根が弱ってしまうことがあるのです。
ですが、根腐れ防止剤や次に紹介するゼオライトを入れることで防げます。
ゼオライトの特質はどんなものがある?
ゼオライトはハイドロカルチャーの用土として使われる材料の一つです。
ゼオライトの豆知識
ゼオライトは、沸石とも呼ばれる天然鉱物のひとつです。
火山活動が活発だった2000万年ほど前の海底に堆積した火山灰が、地殻変動により変質してできました。
日本の土壌にはとても品質の高いゼオライトが豊富に埋まっています。
採取したものは天然ゼオライト・天然硬質ゼオライトとして販売されています。
対して人工のものもあり、天然のものより安価で手に入れることができます。
ハイドロカルチャーの用土として使用する際には、水に溜まった老廃物を吸着してくれるので植物の成長促進効果や根腐れ防止効果が期待できます。
というのも、ゼオライトの表面にある小さな穴でさまざまな物質を吸着することができるのです。
そんなゼオライトですが、他にもさまざまな場面で活躍します。
ゼオライトの効果と使用例にはどんなものがある?
ゼオライトの効果と使用例には濾過効果を利用した観賞魚の水槽の底石などがあります。
効果 | 使用例 |
有害物質や老廃物を吸着し空気や水を浄化し濾過する吸着効果・濾過効果 | 浄水器の水を濾過するもの・観賞魚の水槽の底石・ハイドロカルチャーの用土 |
土や空気中の匂いを軽減する脱臭効果 | ペットや家畜などのトイレ砂 |
吸放湿・吸水をする調湿効果 | 土壌改良剤 |
土壌に肥料を蓄積する高い保肥効果 | 土壌改良剤 |
<吸着力と濾過力からトイレ砂や濾過フィルターに>
毒素やアンモニアなど不要なものも吸着するため、水や空気をきれいにしてくれます。
その吸着力を活かして、例えばペットのトイレ砂代わりにゼオライトが使われています。
もともと、ゼオライトはアンモニア態窒素を吸着することで、長く肥効が続かせることができ、土壌改良材としてよく使用されます。
この効果は油かすなどの有機肥料とも相性は良く、確かな効果を発揮します。
また、観賞魚の水槽の底石にゼオライトを混ぜ込んだものも販売されています。
ゼオライトには魚が排泄するアンモニアイオンを吸着する効果があります。
ですので、水質の悪化を防ぎ、長く水を綺麗にすることができるのです。
ちなみに、ゼオライトは主に淡水魚用の水槽で利用されることが多いようです。
それから、バクテリアや微生物の繁殖によい環境を整えてくれるので、バクテリアや微生物がさらに水質を浄化させてくれます。
最後に、ゼオライトには濾過力があるので、それを活かして浄水器の水をろ過するフィルターの一部にも利用されることがあります。
ゼオライトが持つイオン交換性を生かして水道水の浄化してくれるのです。
しかし、すべての浄水器にゼオライトが使用されているわけではありません。
ゼオライト以外にも活性炭など別の種類のフィルターが使用されていることもあります。
<土など匂いを取り除く脱臭効果がある>
活性炭のような脱臭効果が期待できるので、土や空気中の匂いを減らしてくれます。
<水分を吸着して湿度を整える調湿効果がある>
ゼオライトは水分を吸着するので、脱水や湿度調節をしてくれます。
<土壌に肥料を蓄積する保肥力がある>
また、肥料の中の窒素とカリをその中に溜め込んでおける力を持っています。
ゼオライトが持つナトリウムを放出し、他のアンモニウムイオンなどの陽イオンを吸着することから保肥力が高まると言われています。
例えば、雨水などにより地中の肥料分が流失しやすい場合でも、地中に長く温存されて、効率的に肥料を作物に行き届かせることができます。
ゼオライトには、水をきれいに保つためにハイドロカルチャーに用いるだけでなく、さまざまな使い方がされている優秀な素材なのです。
ゼオライトや観葉植物は100均で揃えられる?
ゼオライトや観葉植物は100均で揃えることができます。
育てるのに必要なものは、ゼオライト・観葉植物・容器の3つです。
100均では観葉植物をゼオライトのみで育てる用具を低価格で一式揃えられる可能性が高いのでおすすめですよ。
もちろん、100均以外でも準備することはできるので、そちらも合わせて紹介していきますね。
まずはゼオライトの入手方法から見ていきましょう。
ゼオライトには2種類の入手方法がある
ゼオライトの入手方法には、観葉植物とセットになっているものを購入するか、ゼオライトのみを購入するかの二択です。
観葉植物とセットになっているものなら、準備の手間も必要なく簡単に観葉植物を育て始められます。
セットのものはネットがメインです。
ゼオライトのみは、ホームセンターや100円ショップ、ネットで購入することができます。
ホームセンター | 100均 | ネット | |
メリット | 実際に見てまとまった量を買える | 少量をお試しで使えて、容器や植物も安価で選べる | ゼオライトとセットのものもある |
注意点 | お取り寄せやホームセンターのネットショップも利用すると安心 | 園芸コーナーがある店舗だと安心 | 商品到着まで実際に見れない |
価格(例) | 1キロ700円前後 | 容器と観葉植物も揃えて500円前後 | ゼオライトのみ:2キロ1500円程度 ゼオライトと観葉植物セット:2000円くらい〜 |
お店へ行って選び、植えるまで準備するのが手間に感じるあなたは、ゼオライトと観葉植物のセット商品もおすすめですよ。
100均の透明容器やプリンカップでOK!
容器にお金をかけたくないというあなたは、プリンカップやジャムの空きビンなどでもOK。
100均でも容器を選ぶことができますよ。
ただ、容器はガラスなど透明のものをおすすめします。
中が見えるので水の調整しやすく、ゼオライトが透けて見えておしゃれなのです。
もちろん不透明の容器でも可能ですが、「水位計」を用意する必要があるうえ、タイミングが難しいのでおススメしません。
ハイドロカルチャー用の液体肥料を与えるといい!
ハイドロカルチャー用の液体肥料があるので、定期的に与えると良いでしょう。
液体肥料とは?
液肥とも呼ばれ、液状になった液体の肥料のことをいう。
液肥は速効性があり、適時に栄養剤として植物に与えることができる。
使用する際には、そのまま使用することはせず、製品に記載されている希釈率で水に希釈し、濃度を薄めて使用します。
また、液体肥料には有機質のものと化学肥料があるのですが、化学肥料のものがおすすめです。
有機肥料を使うと臭いがある程度発生しやすく水の腐敗を招きやすいため、室内で清潔に育てたいというあなたには化学肥料のものをおすすめします。
つまり、ゼオライトのみで行うハイドロカルチャーに用いる肥料は、化学肥料の液体肥料ということですね。
化学肥料かつ液体肥料は、100均のダイソーでも手に入れることはできます。
さまざまな種類のある液肥の中でも、下の肥料をおすすめします。
肥料をしっかりと与える手入れを心がけて、植物をきれいに保ちつつ長く育てましょう。
ゼオライトのみの観葉植物の水やりのタイミングは?
ゼオライトのみで観葉植物を育てるときの水やりは完全に水が無くなってから、容器の1/4~1/5くらいの水を与えます。
観葉植物の根は水だけでなく、酸素も必要としています。
水が無くなったときに根が新しい酸素を吸収しているので、水やりの前にその時間も確保してあげましょう。
水がまだ溜まっているときに足してしまうと、新しい酸素が入らず根が腐ってしまうので気をつけて下さいね。
容器の大きさや観葉植物、周囲の環境によって左右はありますが、7~10日に1回との声がありました。
水やりをついつい忘れてしまう方や、あまり時間をかけられないという方にもおすすめですね。
ゼオライトのみで観葉植物を育てるのは難しい?!
ゼオライトのみで育てるのは下の3つを意識すればきれいに長持ちしますよ。
- コケやカビがつかないよう風通しのよい日陰で育てる
- 水が濁らないよう大粒のゼオライトを選ぶ
- 根腐れしないよう定期的にきれいに丸洗いする
<コケやカビがつかないよう風通しのよい日陰で育てる>
ゼオライトのみでハイドロカルチャーをすると、コケなどがつきやすいです。
コケがつくのを防ぐには、風通しのよい日陰で育てることをおすすめします。
また、直射日光に当てると、観葉植物は葉焼けを起こしてしまい、更に容器内の温度が上がって蒸れて根腐れを起こし枯れてしまいます。
直射日光の当たらない、明るい室内に置くことが重要です。
<水が濁らないよう大粒のゼオライトを選ぶ>
また、粒が小さいゼオライトの場合、細かすぎて砕けて水が濁ってしまうことがあるので、大粒ゼオライトがおススメですよ。
<根腐れしないよう定期的にきれいに丸洗いする>
根腐れを防ぐには半年から2年に一回程度、中身を出して洗ってゼオライトを入れ替えるとよいでしょう。
下の手順で丸洗いすることができます。
- 容器の中身を取り出して容器を洗う
- 根っこの腐ったところを切る
- ゼオライトを新しいものにして植え替える
この作業を忘れてしまうと根腐れしてしまう可能性が高いので、半年から2年に一度は丸洗いしてあげましょう。
忘れてしまう方は、この作業をする時期や日を決めて、毎年の恒例行事にするのがおすすめですよ。
また、元気に育っていると、だんだん容器が狭くなることがあります。
外から見て根がずいぶんと目立ってきたら、容器も一緒に取り替えてしまいましょう。
さらに、ペットや小さなお子様のいる環境では、手の届かない、転倒しないようにするか、転倒しても大丈夫なところに置き場所を確保しましょう。
多肉植物もゼオライトのみで育てられる?!
サボテンなどの多肉植物もゼオライトのみを用いたハイドロカルチャーで育てることができます。
ゼオライトのみを多肉植物の用土として使うことで、ミクロ多孔性を活かして、通気性を確保し、植物の根に空気を与えて根腐れを防ぐことができます。
また、高い保肥力から、肥料の効果が持続し、肥料の効果的な活用ができます。
しかしそれでも、ゼオライトのみの多肉植物の栽培では根腐れ対策が要となってきます。
観葉植物の場合と同様、ゼオライトの粒が細かく砂状だったりすると、排水性がよくなく固まってしまったり、カビが生えたりしやすくなります。
ですので、ゼオライトは粒の大きいものを選ぶことが大切です。
また容器も観葉植物と同様です。
根腐れを起こさないよう、水がかわいているのかわかりやすい透明のものを選びましょう。
容器の底が隠れるぐらいゼオライトをいれるだけです。
水が濁ってきたら変える必要があるところも同じですね。
使い方も管理の方法も観葉植物を育てる場合と同じですね。
土栽培から水栽培に移るときは根をリセットしよう
土栽培から水栽培に移るときは根をリセットしましょう。
土で育ってきた根と水で育っていく根の切り替えが必要なのです。
- 土から水に植え替える多肉植物は1週間ほど水を上げずに乾燥させて、鉢から外す。
- 根をほぐすように土を落とし水で洗い流す。
- 根元を2㎝ほど残して、カッターで切り落とす。カッターはライターなどであぶって消毒をしておく。
- 室内の日の当たらない場所で、新聞紙などの上で2~3日乾かす。ここで土で育っていた根が役割を終えます。
- 切り口が乾いたら、サボテンの根が水面ギリギリになるように水をいれて、器にセットします。
- 室内に日陰に置いて、2~3日に一度水を交換して発根するまで待ちます。早ければ2~3週間で根がでてきます。
慎重に植え替えをして、水栽培への移行を成功させましょう。
まとめ
観葉植物はゼオライトのみで育つのか、おすすめの観葉植物は何か、栽培の準備の仕方や注意することを解説しました。
ゼオライトのみで観葉植物を育てるのは、比較的安価で、準備もお世話もお手軽でしたね。
初めて観葉植物を育てるあなたや、観葉植物を育てるのが苦手というあなたも、ぜひ挑戦してみてくださいね!
こちらの商品は国産の天然ゼオライト0.9L入りです。
記事内でも解説しましたが、極細目〜太目の太目がおすすめですよ。
100均の小さな観葉植物などと合わせれば、お財布に優しくハイドロカルチャー始められます♪
・観葉植物はゼオライトのみで育つ?
・ゼオライトや観葉植物はどこで買える?
・ゼオライトのみで観葉植物を育てるときの水やりの頻度は?
・ゼオライトで多肉植物も育てられるの?